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注文住宅を新築する際は、湿気対策を行うことが大切です。風通しの良い設計を採用し、換気設備や調湿建材などを活用しましょう。
室内に湿気がこもると、不快なだけではなく、カビが発生しやすくなります。
カビや細菌は、人の健康に悪影響を及ぼします。ハウスダストの原因となり、アトピーや喘息を引き起こすことも。とくに免疫力の低い小さな子どもにとって、室内環境は健康に関わる重要なポイントです。
また、湿気のこもった室内環境は、人だけではなくペットにも悪影響を及ぼします。ペットの毛には細菌やノミが付着することがありますが、高湿度な状態では細菌やノミが繁殖しやすくなります。
カビの発生を防ぐためには、室内の湿度をコントロールすることが重要。カビは温度・湿度・栄養(ホコリなど)の3つの条件が揃うことで発生するため、湿気を軽減し、湿度をコントロールする必要があるのです。
室内の湿気を外に逃がすため、風通しの良い間取り設計を採用することをおすすめします。
注文住宅を建てる立地の風の特性を考慮し、室内に風が通りやすいよう設計。たとえば窓を配置し、窓を開けて風を通しやすいようにします。
「風通しのために窓を配置したいけれど、隣家などの事情で窓を配置しづらい」という場合には、窓の形状を工夫するのがおすすめ。窓には引き違い窓や突き出し窓、内倒し窓といったさまざまな種類があるため、隣家の状況や間取りに合わせて選びましょう。
「間取りの都合上、十分な風通しを確保できない」などの場合は、換気設備による湿度コントロールを行いましょう。
室内の湿気は、外部からだけではなくバスルームやキッチンなどからも発生します。湿気が発生しやすい場所に換気設備を導入し、湿気を外へ逃がせるようにしましょう。
また、浴室乾燥機能やエアコンの除湿機能などを活用するのもおすすめです。
湿気対策として、壁や天井に調湿性能のある建材を用いるのも効果的です。
たとえば、調湿性能のある珪藻土は、室内の湿気が多い時には湿気を吸収し、乾燥している時には溜めた湿気を放出する特徴があります。
湿度をコントロールすることは、カビの発生を防ぐだけではなく、体感温度にも影響します。暑い夏でも湿度コントロールによって快適な空間を実現しやすいため、エアコンなどの節電につながるでしょう。
間取り設計では、風通しをよくしたい部屋に窓を2つ設けましょう。「各部屋に窓を1つ設ける」という間取りが一般的ですが、窓が1つだけでは外から取り込んだ風が室内に滞留してしまいます。そこで、窓と向き合うような形でドアを設置すると、窓とドアを開けた時に風が通ります。
しかし、部屋によっては「ドアを開けっ放しにしたくない」というケースもあるでしょう。その場合、2つ目の窓として、室内窓を設置するのがおすすめです。室内窓があればドアを閉めたまま風通しを確保できるため、プライバシーを守ることができます。
暖かい空気は上部へ流れていく性質があります。そのため、夏の暑い風や湿気は天井や2階の方に溜まりやすくなっています。
そこで、吹き抜けや高窓を採用するのがおすすめ。1階の窓から吹き抜けや高窓へと風が通りやすくなります。
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